制服制帽を脱いで、飛び降り車掌

人身事故のせいでダイヤが乱れていた近鉄奈良線東花園駅
対応に当たっていた車掌と乗客が口論となり、
突然車掌が制服制帽を脱ぎ捨て線路内に降りて高架線から
飛び降り怪我をする事故があった。

近鉄ダイヤ乱れ客と口論の車掌が、地上に落ちて骨折した。
9月21日について

会社側は「不適切な行動を引き起こし、心よりおわびします」


不適切な行動ですが、非常識な行動だからといい、
叱責や謝罪だけで済ませてはいけないと感じる心理社会性を考える事件である。


短気な人だったとか、不適切な行動を起こした謝罪の問題ではなく、
突発的な常識はずれな行動から心因反応とも考えられる事件である。

ショックや大きなストレスなどで、ダメージを受けた時に出る症状を心因反応という。
なんらかの「大きなストレスによってそうなった」という状態である。

*原始反応
ショックで、腰を抜かす。
または、突然走り出したり、叫び出したりする。

*短絡反応
短絡的、感情的、衝動的になり、物を投げるなどの破壊行動をする。


そのほかにも、一時的に、妄想的な思いに駆られたり、感情てきに何も感じなくなる。

このような状態であるが、何かしらの理由によっておこる反応である。

どんな人でも、大きなダメージで心因反応を起こすことがある。
生まれつきや、過敏な人、長年のストレス、心身が弱っている状態の人が
ほんの小さなきっかけで起こすこともある。
一般的に行動が非難され、刑事責任が問われたり、仕事を解雇されることもある。
かといって、一般に考えられるような悪い人でないことが多いのである。

こういった事柄で、誤解やマスコミ報道での差別的なまなざしなどで見られたり
社会的に更なるダメージを与えてしまうことがあるのは十分に社会問題である。
事件性があるという差別をもつ人が多いため、じっくり見据えたい事柄である。


ミスも、違反も、個人の責任だけを問い処罰の対象にするだけではなく、原因を探り、
防止策を考えていくべきだということを一般的にも考えていくべき事件である。


心因反応は、伝統的な診断名であるが、
一部は、適応障害と呼ばれることもあり、ASD(急性ストレス障害)、
PTSD心的外傷後ストレス障害)、うつ状態と呼ばれたりする。

どのような報道でもこういった言葉なら目にすることがある。
広い視野をもち、事件性がったとしても理由をしっかり考えることが大切である。


心理社会講師:高田真希